AIツールは何がいい?“ツール探し”より“何を成し遂げるか”から逆算しよう

AIの選択で迷いがちなポイントは「どの生成AIが最強か?」という発想です。
結論から言えば、“ツール名”より“何ができるか(目的→要件)”で選ぶのが最短ルート。
この記事では、その視点で主要ツールの特徴と使い分けを整理し、
最後に実践テンプレを記載しました。
ご参考にどうぞ。
目次
結論:ツール名ではなく「達成したい成果」から選ぶ
- まず目的を言語化
(例:既存VBAのPython移植、営業資料の時短、ブログ量産、社内手順のFAQ化 など)
- 次に要件を決める
(例:長文処理・コード読解・MS連携・社内規程順守・チーム共有・価格感)
- 最後にツールを当てる
(例:プログラミング重視→Cursor/Claude、MSアプリ運用→Copilot、汎用&カスタム→ChatGPT)
私の基本推しは、ChatGPTとCopilotの二刀流。
理由はシンプルです。
まずはChatGPT。
カスタムGPTsで、自分好みにカスタマイズできる。
一方、Copilot。
業務で使用していて、Microsoftアプリ(Teams/Outlook/Excel/PowerPoint/Windows)
と連携が抜群だからです。
選び方手順:目的 → 成果物 → 要件 → ツール
- 目的:何をどれだけ改善したい?(例:手順書生成を70%短縮)
- 成果物:最終アウトプットの形式(pptx、xlsx、jpg、Markdown、コード、FAQボット)
- 要件:長文・コード・連携・権限・共同編集・ログ管理・コスト
- ツール選定:下の各ツール特徴と判断マトリクスで当てはめる
主要ツールの特徴と得意分野
ChatGPT(汎用/深いカスタマイズ)
- カスタムGPTで役割・口調・出力形式・参照資料をプリセット可能。
- 設定次第で“RAG的”な使い方(手持ち資料を根拠に回答させる)ができる。
- 長文生成・要約・企画・スライド原稿・コード雛形など汎用タスクの総合力が高い。
- ブログやLP作成のテンプレ運用、社内手順Botのたたき台作りに向く。
Microsoft Copilot(MS製品と業務連携に最適)
- Teams/Outlook/Excel/PowerPoint/Windowsと自然につながる。
- 会議メモ要約、メール下書き、Excelのフォーミュラ提案、PPT素案作りが強い。
- 組織アカウントでの運用や管理ポリシーと親和性が高い。
- 既存のMicrosoft環境を主軸にするなら第一候補。
Claude(長文読解・コード理解に強い)
- 長い仕様書・議事録・コードベースの要約/比較/レビューが得意。
- 自然文での指示理解が高く、要件定義→骨子作りの初期段階で効率を上げやすい。
Cursor(AIペアプロ/既存コード移植・保守向け)
- エディタ一体型のAIペアプログラミング体験。
- プロジェクト文脈を把握し、リファクタや移植(例:VBA→Python)に向く。
- 日常の改修・テストケース作成・ドキュメント化を継続的に時短できる。
(補足)Perplexity/Geminiなど
- リサーチ志向ならPerplexity(出典付き検索→下書き生成)。
- Google Workspace中心ならGeminiも相性が良い。
具体活用パターン(3選)
- カスタムChatGPTで「社内手順Bot」
・社内の手順書/FAQ/規程PDFを投入 → カスタム指示で回答ルール定義 → “RAG的”回答で属人化を低減。
・出力形式(チェックリスト/SOP/PPT下書き)を固定し、再利用性UP。 - Copilot×Microsoft 365で「日常業務の時短」
・Teams会議の要点抽出 → Outlookの返信素案 → Excel集計の式提案 → PowerPointドラフト化までを一本化。
・組織内でログ/権限/コンプラを扱いやすい。 - Cursor/Claudeで「既存資産の現状に合うようにコーディング」
・VBA/VB.NET → Python変換の方針策定、段階移行、ユニットテスト生成。
・長文コードレビューやリファクタ方針をClaudeで固め、実装はCursorで回す。
判断マトリクス(最短で当てる早見表)
用途/重視点 | 向いている選択 | 理由 |
---|---|---|
MSアプリと一気通貫 | Copilot | Teams・Outlook・Excel・PPTの連携が強力 |
汎用+深いカスタム | ChatGPT | カスタムGPTで役割/資料参照/出力形式を固定 |
コード移植・継続改修 | Cursor | エディタ統合AIで文脈保持しやすい |
長文読解・設計レビュー | Claude | 仕様/議事録/大規模コードの要約・比較が得意 |
出典つきリサーチ | Perplexity | 検索と要約の往復が速い |
プロンプトの型(そのまま使える雛形)
- 目的→制約→出力形式:
目的:XXをYY%短縮/制約:対象はA/B/Cのみ・日本語・丁寧/出力:見出し+箇条書き+コードブロック
- 評価→改善:
現状案を添付→評価観点(可読性、再利用性、実行時間、セキュリティ)→改善前後を対比表で
- 役割指示:
「あなたは〇〇の専門家。対象読者は△△。失敗例→改善例→チェックリストの順で出力」
セキュリティ/運用上の注意
- 機密情報は原則入力しない(社内規程を優先)。必要なら匿名化・要約・抜粋。
- 生成物の事実確認・法令確認は人間の最終責任でダブルチェック。
- チーム運用はプロンプト・ファイル構成・命名規則を標準化して再現性を担保。
よくある誤解
- 「万能な一択がある」→ タスクで最適解は変わる。複数併用が普通。
- 「カスタムGPTは検索が弱い」→ 手元資料で“RAG的”に強化すれば精度と再現性が上がる。
- 「開発は生成AI一本でOK」→ 設計・テスト・レビュー体制とセットで回して効果が出る。
まとめ:私のおすすめは「ChatGPT × Copilot」
- ChatGPT:自分仕様にチューニングして、資料連携で“RAG的”運用。企画〜文章〜コードまで汎用に強い。
- Copilot:Microsoftアプリと職場の実務を面で時短。会議・メール・資料・表計算の日常を丸ごと支援。
- 開発寄りならCursor/Claudeを併用して、コード移植と長文レビューを高速化。
私は、個人でChatGPTの有料版(Pro)と、仕事ではCopilot(Microsoft 365)を使用しています。
ChatGPTでは、自分好みのカスタムGPTsを作成して、対話を楽しみながら使っています。
画像加工、記事草案作成やLP作成など今までの作業時間が半分くらいになりました。
Copilotは、業務で使用。コード移植やSQL文の生成、整形などに利用し成果物を作成しています。
特にSQL文の整形などはとても重宝しています。
他に気になるツールはあるのですが、まずは上記の二つで
AIに使われないよう使い倒したいと思います。
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用途別の「プロンプト雛形集(PPT/Excel/コード)」や「カスタムGPT設計シート」も用意できます。
必要なら声をかけてください。
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